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そら豆の箸置きと花形皿

 今日も焼き上がった作品の紹介をします。以前より制作してるそら豆の箸置きです。これは一つ一つ石膏型ではなく手で作っております。何度も作っているせいか、結構皆同じサイズで作れるようになりました。目をつむっても作れます。(ウソです)初めに手で大方の土の塊を放置して置いて、固くなったところで削り出していきます。型で作れば早いのですが、何か違う?と思ってしまった事があり、面倒な作業を楽しんで作ります。手で触り確認しながら作っていく作業が好きです。そら豆の箸置きは市場で石膏型又は鋳込み制作で沢山見られますので、人気のモチーフなのでしょうね。10個並べて見ても同じに見えますか?多少大きさが違うかもしれませんね。型を使用してないのでしょうがないですが、それが良いと思っております。

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 こちらは白化粧土を掛けた花形皿です。ルレットで模様を入れてます。

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 上田秋成の「雨月物語」は読み終え、この曲亭馬琴(滝沢馬琴)の「南総里見八犬伝」も読み終えました。曲亭馬琴さん、この本を書き始めたのが48歳で書き終えたのがその28年後で76歳になっていたという事です。完結までの間に息子の医師である宗伯は亡くなり、その間に目も悪くなり失明してしまいます。目が見えなくなれば、文字も書けず小説も書けません。その時に宗伯の妻のお路(おみち)が口述筆記を申し出てくれたようですが、その当時の女性は学問は不必要とされており、難しい漢字を読めもしなければ、書きも出来ない状態だったので、目の見えない馬琴がお路に教えながらの口述筆記も大変な苦労があったようでした。なので完成した時の喜びは感無量だったのではないでしょうか?この馬琴さん当時の作家としては極めてまれな執筆一本で生計を立てていたという事です。それだけ人気作家だったんですね。馬琴さん生涯の著作は200点を超えているそうです。そして1848年に82歳で死去されました。「頑張って良かったね」とつい声を掛けたくなります。

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by sannkakubashi | 2020-05-04 16:25 | 作品 | Comments(0)