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森鴎外「高瀬舟」と陶の時計

 今日は朝から雨、でも午後から晴れてきました。読書も家の文庫では持て余してしまい、図書館で予約しました。色々な分野を借りてきてしまいました。和と洋でいささか統一がとれてませんが、私にはバランスが取れております。
 森鴎外の「高瀬舟」は前より読みたかった本です。そしてマリメッコ社のデザイナー、ウニッコ柄で有名なマイヤ・イソラの本も借りて来ましたよ。ウニッコとはケシの花の意味で、和名でいうと虞美人草でしょうか?そしてブロンテ姉妹の末っ子のアン・ブロンテの本。アンは上の二人の姉(シャーロットやエミリ)の才能ばかり評価されていて、あまり知られていないのですが、そういう人にこそ興味が湧いてくるのですよ。皆それぞれ自分の芸術を求めて彷徨う姿には心惹かれます。でそれを知ると私も精いっぱい作らなければという気持ちになってくるのですが・・・。恥ずかしながら私はまだまだ出来てないのです。でいつ出来る?
 高瀬舟は文庫本で15ページの短編です。小説の初めはこんな文章で始まります。以下引用です。・・・高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親類が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞いをすることを許された。それから罪人は高瀬舟に載せられて、大阪へ廻されることであった・・・・。両親を流行病で亡くして弟と二人きりになった喜助、病気になって働けなくなった弟は喜助に迷惑がかからぬように自殺を図るのですが、上手くいかずに、帰宅した喜助に殺して欲しいと懇願するのです。やむにやまれず喜助は弟の懇願に報いてしまうのです。高瀬舟の護送の同心羽田庄兵衛に喜助が語る形のみの小説です。考えさせられる内容であり、人間の永遠のテーマです。

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 制作の方は作りたいアイテムが見つからないとエネルギーが湧いて来ない故、揺蕩っておりましたが、お客様より要望を頂きました陶の時計を作る事にしました。以前作ったこのサイズより大きめが欲しいとの事でしたが、時計は大きくなると「可愛いくない」ので、どうしたものか考えております。陶器の時計でもなく大きいサイズの時計って可愛いくないと私は思うのですが、どうでしょう?どうせ陶の時計を作るとなったらエネルギーの湧いて来る時に便乗して作る方法がベストです。色んなデザインで作ってみる事にしましょう!さてどんな時計が出来るのでしょうか?私の右脳よ、頑張っておくれ。頼んだわよ!いささか頼りない私の右脳です。隣の陶板も不思議な形ですが、時計の予定です。

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by sannkakubashi | 2020-06-28 13:31 | 制作 | Comments(0)